大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

香川照之「欲望で思い出したけど、蜷川幸雄さんの舞台に出たとき、ダメ出しされて俺、すごく火がついたことあったんだ。ところが、ある役者さんは火がつかなかった。そうしたら蜷川さんがその人に向かって『お前は、欲望の距離が短い』って言った。そのとき『ああ、俺は欲深いんだな』って思った」(巻末。オダギリ ジョーとの対談)

語ることや演じることと、書くことは異なる。ドラマチックな熱に対する方法論のちがい。 キネマ旬報2003年1月から2005年3月までの書籍化。香川照之の文筆『日本魅録』。散文としては肩に力が入り過ぎ。どのようにこなれていくのか。続刊を追う。ひとの成長、…

JUNHO SO GOOD

街が好いのは、宣伝にあふれているところ。

ヴァカンスジャンル:居酒屋住所: 鎌倉市小町2-9-22このお店を含むブログを見る | (写真提供:emiyan0228)ヴァカンスをぐるなびで見る | 鎌倉の居酒屋をぐるなびで見る

kindle鰻

『[asin:B00JPB7YL8:title]』。〈本書は2006年11月〜2007年6月の取材をもとに制作しています〉 小説といっしょでガイドブックもとうぜん古びる。情報は、古びたとしてもモノサシとして役に立つ。かならず断面であるからだ。 食べもののばあいは予算と、距離…

記憶が思考のじゃまをする。

パパイヤにがい。

菊乃井さすが。

〈「変わりものはすぐ目につくんだ。もし自然状態で生まれたらたちまちほかの魚にとらえられて生残ることはできないだろうね」/「うむ、なるほど。それで平均値が生残るってわけか」〉  畑正憲「目玉の旅行」

畑正憲『ムツゴロウの博物志 (続) (文春文庫)』。 おおきくなる話。 爬虫類が大きくなる可能性を絶えず持っているという学説は魅力的である。たまたま病気をまぬがれた大蛇が迷い出て、原子力潜水艦を丸呑みにしたら愉快である。 大きくならないのは、寄生虫…

大黒屋ジャンル:うなぎ住所: 横須賀市大滝町2-3 ヨシイビル 1Fこのお店を含むブログを見る | (写真提供:龍の眼)

〈いささか怪談めくが、動物をたくさん殺すと、必ず私の一家に不幸が襲った〉

〈私は科学者だから、動物のタタリを深く信じ、そして怖れおののき、妻が生死の境をさまよっているときには、動物の霊に祈った〉 畑正憲『ムツゴロウの博物志 (〔正〕) (文春文庫)』。 大学にはいって最初に出席した授業は、沼野井春雄教授の動物学であった…

溺れることなく浸っている。

書影は玉川奈々福による資料、小沢昭一『私は河原乞食・考 (岩波現代文庫)』。 青山学院大学総合文化政策学部・青山BBラボによる「LGBTって何だろう? Vol.06 『日本の伝統芸能に見る男と女の境界とは?』」を聴く。登壇したのは浪曲師・玉川奈々福、KADOK…

本来、僕は藤波辰爾さんのスタイルが大好き。ねちっこいグラウンドレスリングやクラシカルな技を使う玄人好みのレスラーになりたかったんです。でも、時代の変化に対応するために、そういう部分は涙ながらに切り捨てました。 ストロングスタイルと真逆の方向…

俵万智  「いったん五七五七七の形になってしまうと、普通は思い切って手が加えにくいんですよね。いったん形になってしまうとピースがはまったような気持ちになってしまうので。でも一青さんは大胆にざくっざくっと推敲されるので、心地よかったし痛快でした。それは驚きの手応えでしたね」

『短歌の作り方、教えてください (角川ソフィア文庫)』のなかで穂村弘が「気持を守るために言葉を捨てなきゃいけないときがあって、でも自分が最初にこれは欲しいと思った要素を捨てるのって怖いんですよ」。

じぶんの村はどこにあるのか

夜をだいじにするひとは、ころげおちるころげおちる。

たとえば観念、感情を物に籠める

俵万智と一青窈の往復書簡『短歌の作り方、教えてください (角川ソフィア文庫)』。月刊『短歌』連載の、角川らしい盛りだくさんな作りで、穂村弘との吟行会、斉藤斎藤との題詠歌会も読める。 一青窈の歌「茶番劇」「どんでん返し」「今日わずらい」を俵万智…

この色気に「ごたく」をならべる必要もなく

『GALAC(ギャラク) 2015年8月号』。ヒトサマのところで表紙をながめるのみだけれども、いつも佳い。今号は柳楽優弥。

「世捨人になって研究をするより、もっと研究費をよこせ、と叫びなさい」

畑正憲『ムツゴロウの素顔 (文春文庫)』。 〈商魂とか、売名とかいうのは、一体何であろうか。 売名をするなら、私はもっとましなところでするし、商売をするのなら、もっと利益のあがる方法をとる。私は文章を書いて暮す人間は、外れものだと思っているし、…

洗練のとびらの官能

「洗練のとびらの官能」──ジャンプとか有岡君のことをかんがえていたらそんなことばが浮かんだ。

〈あれを撮ろう、これを撮ろうと欲張る人は、まずいいものが作れない〉

畑正憲『ムツゴロウの娘よ (文春文庫)』。〈娘に手紙を書く気持で綴ったのがこの本である〉──それは一つの方法であり、語りかけることでキザにもなるけれど、映画や、麻雀や、小説のことなど、畑正憲の世界観を一望できる一冊ともなる。 さてUFOというも…

〈愛憎は動物としての人間の心に眠る非常に原始的な強烈な感情である。どんなに押えようとしても、その爆発は押えられない〉

畑正憲『われら動物みな兄弟 (角川文庫 緑 319-2)』。〈数年前、歌麿の展覧会をみたが、なかに子供に乳をふくませる母親の絵があった。その豊かな乳房のみずみずしい美しさは、百年の歳月を乗り越えて、観る者に迫ってきた。そこには、なま半可な科学はない…

せみ

初めてということばをつかわない。こどもには初めてだ。

「両親が中学校の先輩と後輩で、ずっと付き合って結婚した」  郄木雄也

『anan (アンアン) 2015/07/08号 [雑誌]』。表紙、Hey! Say! JUMP。セクゾもキンプリも頼もしいけれど、先ずはジャンプだ。その神神しい美しさ。 過度な願望や、妄想をいだくことなく話がどんどん展開していく知念侑李の客観性が好い。客観性とは、多角的で…

かなしい声をききたくない

肌が魂なのかもしれない。眼ではない。

かたくてやわらかい。

かたくてぬれた文、やわらかくてぬれた章。

降ってもいない雨の音

さいきんへいきで寝ごと云ったり寝ぼけてあいてを触ったり。