大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

いつもどおりでないという、高揚と緊張感。

『侍BRASS 2022 《舷墻》』行く。澤田真人の代わりに浦井宏文が出演というのは知っていた。会場に着き、パンフレットをひらいて、「一部出演者・曲目変更のお知らせ」にエリック・ミヤシロが出ないと書かれていて、これはおどろいた。目当てにしてきたから。…

恋はケレン

サイモン・スティーヴンス作『ハイゼンベルク』。 75歳の男と、40代の女。出あった二人の距離が近づく。色恋を支えるのは純粋な動機ばかりではない。打算もあろう。それをあいてが容れてくれるか、また自身で認められるかどうか。そういう会話劇であったよう…

白石加代子の役名はカヨでもよかったんだと一寸夢想した。

KAATキッズ・プログラム2022『さいごの1つ前』観る。 目当ては白石加代子(1941年生)と久保井研(1962年生)の共演。作・演出は松井周(1972年生)。 ほかに出演者は薬丸翔(1990年生)、湯川ひな(2001年生)。 冒頭、映画を観ているカオル(白石加代子)…

〈古代エジプト語で墓は「永遠の家」であり、墓場は「永遠の町」である〉

〈霊魂について語るといっても、もちろん宗教にかかわるわけではなく、また、哲学的な問題に立入るわけでもない。ここで話題となるのは魂そのものではなく、魂の形である〉 多田智満子『魂の形について』。〈ニーチェが告げたように神が死んだのであるなら、…

「できますとも。ここは東京なんですもの」

ブレイヴステップ公演『私の下町(ダウンタウン) 母の写真』観る。 町のにぎわい、ひとびとの醸しだす活気。そういうものが演出され、演技をされて揺さぶられる。舞台の醍醐味は、小屋にいながらその天井をわすれる没入の時。奥行だってどこまでもひろがる…