大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

いつもどおりでないという、高揚と緊張感。

『侍BRASS 2022 《舷墻》』行く。澤田真人の代わりに浦井宏文が出演というのは知っていた。会場に着き、パンフレットをひらいて、「一部出演者・曲目変更のお知らせ」にエリック・ミヤシロが出ないと書かれていて、これはおどろいた。目当てにしてきたから。

「2006年から17回目の東京オペラシティコンサートホール。侍BRASS、最大の危機を迎えました」と中川英二郎。常の、明るくて精力的な中川英二郎とはちがう一面を見ることになる。

「ごめん。濃厚接触者になっちゃった」と今朝エリックからメッセージがあったらしい。それで、セトリの変更が凄い。エリック・ミヤシロの代わりに小澤篤士。奏者は皆、集中。

 

第1部は「舷墻」「鍔音」「宝船」「エルトゥールルの奇跡」「侍《SAMURAI》」。

休憩あって第2部「シェエラザード」「跳ね馬の背に(「Figurehead」から変更)」「海賊弁慶丸」「マカロニ侍(エンニオ・モリコーネニーノ・ロータニニ・ロッソ

を1曲ずつ、オッタビアーノ・クリストーフォリが。「トランペット吹きの休日」からの変更)」「ロッキーのテーマ(「He's a Pirate」から変更)」。

アンコールは「宝島」「剣」。

 

演奏会の当日に曲目がここまで引っくり返るとは、かんがえたこともなかった。

上品なセレクトから一転、ダイナミックでキャッチーな曲が並んだけれども、この珍しさ、舶来の感じはテーマとしての海洋を持続させていた。奏者も、観客も一つになって航行の無事を祈る。

侍BRASS、プロである。ミスなく乗り切り、格好良かった。