大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

視えないせかいに視えないひとたちを巻きこんで、ファンタジー

『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(2012)。キャラクターは佳い。周辺人物はアニメーション特有の戯画化、通俗化。さいごまで観るとゲイもいて。 主人公のノーマン(コディ・スミット=マクフィー)が、アウトサイダー。スクールカーストの下層という…

初期衝動の亀

思い入れがあっても、なくても舞台裏、いろんなひとがでてくるドキュメンタリーは楽しい。 『タートル・パワー:ミュータント・タートルズ誕生ストーリー』(2014)──従来のヒーロー物のパロディとしてはじまり、人気を獲得していったことが語られる。アニメ…

「機械バカと筋肉バカと夢見るバカ」

2017年、若いおとこの子たちはふしぎと任天堂とタートルズが好き。もっとプレステなのかなあとおもうとそうでもない。タートルズのほうは、おとこの子の好きなものがいっぱい詰まっていたのだろう。家で安いすき焼き突突きながら、吹替派と字幕派の主張が侃…

龍潜淵

上籠鈍牛先生のところで本を知る。「墨場必携」。そこにあったのは『五体墨場必携(上) 篆・隷・行・草 五体墨場必携 篆・隷・行・草』でないけれど、Kindleで買うばあいこれ。 二字、三字、四字、五字、六字、七字。楷書・行書・草書・隷書・篆書にて。 辞…

白の芸術

林家ぼたん、上籠鈍牛のコラボセミナー行く。落語一席、書道実演、話し方講座、対談とぎっしりのプログラム2時間。 林家ぼたんの高座は「一目上がり」。書家に合わせた佳い噺。画や詩を褒めるがうまくいかないという。落語初心者へのマクラも上手い。 書家、…

『Mgirl 2017 SS』、手越祐也。

かわいすぎでしょ

すしらーめん《りく》をおしえてもらう。

大悟「漫才は始めたばかりの頃がいちばん大変なんですよ。わしとノブという人間をわかってもらえたら、1個のボケを二人で10分延ばしてしゃべれば漫才になるので、今のほうがラク。人間味をわかってもらうまでのほうが大変です」

『anan (アンアン)2017/06/14[二の腕・背中・肩甲骨]』、滝沢秀明・有岡大貴目当てで買ったら千鳥の記事がおもしろかった。 大悟 ネタ作りは、ノブには何も伝えず、たとえば、「寿司屋のネタをやらして」とだけ伝える。で、大将のわしとお客のノブで1時間く…

これから

いつ見えるようになったのか? そこに遅いということはなく、大した問題にはならない。見えなくなったときのほうがだれにとっても怖ろしい。 『FREECELL vol.23 窪田正孝×鈴木伸之『東京喰種 トーキョーグール』撮りおろし&対談 (カドカワムック 698)』、表…

「昼も夜も、わたしはおおきな声で泣いていた」

『きらめく拍手の音』観る。Children of Deaf Adults、コーダ(CODA)の監督によるドキュメンタリー。両親とも耳が聴こえない。 イギル・ボラ監督の父サングクは補聴器をつければすこし聴こえるが、母のギョンヒはまったく音を拾えない。だから、授乳期は大…

〈カリギュラ【caligula】/禁止されたらやりたくなる真理現象〉

Amazonプライム・ビデオ。今田耕司、東野幸治の『カリギュラ』。 東野「マーケティングとかコンプライアンスとか、ホントに……。日本テレビなんて絶対やらせてくれませんから」 今田「やらしてくれへんわぁ」 東野「いやホントですよ」 今田「どこでもや。フ…

岩橋玄樹の焼鳥「砂肝ワールド全開」も、いい。

『真夜中のプリンス』、餃子たべて岸優太が「肉が鼻にバコーン」。直感的で省略の効いた言いかたするなあ。

(子どもの歌がうまれるところ)

ぼくたちは、子どものころにきいていたNHKの「みんなのうた」を目指していてさ、楽しくて明るくて、文字どおりみんながうたえる歌を作ろうって、話してたね。「上を向いて歩こう」の永六輔と中村大八、映画「メリー・ポピンズ」のシャーマン兄弟、「サウンド…

「この家で正直者なのは俺だけだぁ」

ディズニーの『カンペキ・ボーイ』(2014)。白人と黒人のおんなの子が主演で、シンデレラストーリー、ファミリー・ロマンス。 ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーは恋(非日常)と事件(非日常)と日常のバランスが良く、なにかが添え物になった…

《かぞく》

ヒグチユウコ『ふたりのねこ』。 「ぼくは ぼっちゃんのところに帰りたい。 けれど、帰りかたが わからない」おうちの、ぼっちゃんの においをおもいだすと、 むねが ぎゅうっとなります。 ぼくは ひとりぼっちに なってしまったんだ…。「そのおうち、さがそ…

犬とチョコレートとおまえ

『ディセンダント』(2015)、監督はケニー・オルテガ。ディズニー映画の悪役たちの子らを善玉にすることで物語の再生産を免れる。親とはちがう子の生きる道。それでもまわりの偏見がつきまとう。『ハイスクール・ミュージカル』流のミュージカルと、多様性…

もっとマジカルな邦画も、コミカルな邦画もたくさんある。

『美しい星』観る。吉田大八監督。 騙されやすい一家。苦境にあるから騙されたがっているのかも。 ミスコンとか、政治とか、バンドマンとか、マルチ商法とか、気象予報士とか、自転車メッセンジャーといった一般人の神経を逆撫でするものばかり。これが監督…