大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

浮気を許さないストーカー気味の元カノが正当化されるような、作りでヤンス

『タイラー・ペリーのまた出たぞ〜! マデアのハロウィン2』(2017)。 前作はブライアン(タイラー・ペリー)家の長女ティファニー(ダイアモンド・ホワイト)が近隣フラタニティの企画するハロウィン・パーティーに顔をだすことからはじまった。男子学生…

前科のあるおばさんたち。だけど怖がり。そして勧善懲悪。

『タイラー・ペリーの出たぞ〜! マデアのハロウィン』(2016)。タイラー・ペリーが一人三役。マディアおばさんと、ジョーおじさんと、かれらの子であるブライアン。 一人三役の会話はもちろん別撮りで、メイクにかけた時間のぶんはたっぷりしゃべってやろ…

どの短編にも初期衝動

2011年にかわかみじゅんこ名義で出版された『いたいけざかり (Feelコミックス オンブルー)』は、もとをたどれば西目丸時代のコミックス(2004年。光彩書房)で、雑誌に掲載されたのはおもに1990年代。 それは当然1980年代から連なるもので、なんとなく想起す…

アラン

『月刊flowers 2018年7月号(2018年5月28日発売) [雑誌]』、表紙のアランが岩橋玄樹よりのアラン! と即買い。萩尾望都先生にそのような意図はないだろうけど……。 アランが岩橋玄樹だとするとエドガーはサーセンだろうか、それとも歩く人間ゴリラだろうかとか…

「いきなりお弁当なんて、ちょっと、重たくないかなって……心配だったんだけど」「ああ……重いです」

牧春版『おっさんずラブ』がどのようなラストを迎えるのか気が気でなく、2016年のオムニバス『年の瀬 変愛ドラマ』「第3夜 おっさんずラブ」観る。 この試運転があったからこそブラッシュアップできたのだと得心。1年とすこしのあいだにドラマのトレンドもず…

武川「春田がいま、カミングアウトしました……!!」

『おっさんずラブ』エピソード6「息子さんを僕にください!」。 年上女性・蝶子にゾッコンのマロ(金子大地)。声のトーンがちがうというか、控え目に言って上ずっている。いい演技。 黒澤武蔵(吉田鋼太郎)は「二番目の男でいいです」と言いだすし。 〈ブ…

双子 愛犬 国境

ある限られた空間で語られること。 『蝿の王』か『変身』か。エピソードを詰めこむか、削っていくかで作品の匂いが変わってくる。 『ヒトラーの忘れもの』(2015)。デンマークの海岸沿いにナチスが埋めた多量の地雷を掘りおこすことを強いられたドイツの少…

『anan (アンアン)2018/05/30 No.2103[最強の出会い! /King & Prince]』。

『シンデレラガール』フラゲ、三形態。ありがとう密林。

マ「ジュニアとなにがあった? しんだはずのかれが目のまえに現れたからって、そんなにかんがえこむような貴方じゃない。以前ジュニアとのあいだになにかあったんだろ? だからそんなに…」  バ「過ぎたことだ」

「やっぱり! ジュニアは綺麗な子だったっけね。女みたいにいつもルージュを引いて」とマライヒ。「僕より愛してた?」 劇場アニメ『パタリロ! スターダスト計画』(1983)。 スラップスティック、矢継早のギャグ、ジャズ、シリアスへの茶化し。 パタリロは…

「若だんなは夜に馴染みがない 第一 闇は目を合わすもんじゃない」

アンソロジーは好い。知らずにいた作家を好きになる機会ができる。『しゃばけ漫画 仁吉の巻 (BUNCH COMICS)』で紗久楽さわ、吉川景都。 紗久楽さわは画面が賑々しく、少女マンガらしい楽しさ。美男美女が揃っている。人物によってはかなり面長に描き、役者を…

つばな「動く影」、上野顕太郎「狐者異」。

『しゃばけ漫画 佐助の巻 (バンチコミックス)』、畠中恵『しゃばけ』シリーズのトリビュート・アンソロジー。萩尾望都、雲田はるこ、つばな、村上たかし、上野顕太郎、安田弘之、柴田ゆう。 若だんな・一太郎は病弱で、それを守る手代二人がキレイ系の仁吉(…

牧凌太「世間はいつだってうるさいです」

『おっさんズラブ』、武川を演じる眞島秀和がきっちり“第三の男”だ。嫉妬心の有無だろうか。 「好き」という感情を押したり引いたりするだけでは恋愛ドラマとして単調になる。烈しさはもちろんだけど、性格や感情の歪(いびつ)なところもだしていける舞台に…

〈「怨霊」を現実に見せていた組織があったと仮定すれば〉

高橋克彦と杉浦日向子『その日ぐらし』でおもしろかった話の一つに、「怨霊信仰」。 高橋 祟りをなすものということで「怨霊」を出現させていて、その祟りを藤原氏が御霊会などで鎮める。(……)時々は天皇の夜具の中に誰かを潜り込ませてみたり、真夜中に紫…

オカルトが大渋滞

オカルトについては、一人一派という気がする。世のなかを怖がって生きているひとに対しては「おばけなんていないよ」「にんげんをさらう宇宙人なんていないよ」と潰しておくけど、脳や色覚によって視ているものそれぞれはちがう。 この言いかたではまだ遠慮…

飛梅・老松

吉祥寺寄席「室町 vs. 江戸! 能と落語!」に行く。落語は春風亭一猿、春風亭三朝、春風亭一朝。特筆すべきはゲストの山中迓晶(がしょう)。能のひと。 春風亭一猿「一目上がり」のあとに高座が下げられ、山中迓晶が登場した。浅葱色の裃、そのしたの着物は…

BL寄り青春コメディ(しかし、同性愛傾向のない友情なんてあるのだろうか?)

『青少年アシベ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))』。原作、構成は森下裕美。作画、笑平。小学校低学年だったアシベたちが高校生に。 水族館にいるゴマちゃんに会いに行き、全裸でいっしょに泳ぐアシベ。ネパールカレーをもってくるスガオ君。水槽…

備忘

ユーチューブ見てたら松倉海斗がかわいい。

はるたんの思考と言語がコドモでコドモで。

『おっさんずラブ』第4話、「第三の男」。吉田鋼太郎と林遣都が田中圭をとりあっているところに眞島秀和が入ってくるというシェイクスピアばりにギッチギチの相関図ができて、外野の伊藤修子クソゲスで、どのばめんもおもしろい。 これまでスパイス程度に用…

「わたしってばかね。ほめられなくても平気みたい」

仕事のハナシとしても恋の物語としてもすぐれている。監督ニコラス・ハイトナー。バレエの映画『センターステージ』(2000)。 身の処しかたが佳い。踊りもそうだけれど、それぞれの人生どのように舵を切るか。 名門校に入ったものの、登場人物たちはプロポ…

オムニバスのいいところは、ふだん積極的には観ない俳優を知ることができるところ。

トータル159分。オムニバス映画『ブルーハーツが聴こえる』(2017)。1話ごと、などと律儀なことを言わずちまちま、ちまちま観ていけばいいとおもう。1話目の魅力にやられたけど。 1話目は「ハンマー(48億のブルース)」、尾野真千子に惹きこまれて角田晃広…

「根っからの自由人というわけか……」

『ヘッドハンター』、伊武雅刀の出演回。傾いてきた旅館の後継者さがし。旅館だって中小企業なので、ヘッドハンティングの機会もでてくる。 多様な宿泊客をあいてにしているからフラットなのかとおもいきや、旅館の大旦那はヘッドハンター黒澤(江口洋介)の…

ほかに藤真美穂、安達雅哉、梶剛、白川哲郎ら。

『猫と電車』(2012)。「ことでん路線開通百周年企画」ということもあり、郷土性のほかにエキストラが多数起用されているようで、映るひとびとになまなましさがある。それにうまくまじるかたちで脚本は80年代的なポップと冗談ぽさがある。主演の篠原ともえ…

「マイクロプロセッサのリアルタイム・プログラミングで80年代には2つのことができた。1つ目は、ミサイルを飛ばして人を殺すこと。もう一方がゲーム開発」

ゴシップから都市伝説へ。スコップでかるく掘りかえされもした「アタリ社のクソゲー『E.T.』が埋められた土地」。舞台となるアラモゴードの元市長や市長候補も巻きこんで、ゲームソフト『E.T.』が数百万本埋められたばしょを発掘する。 ドキュメンタリー『At…

桂米團治「(上方落語協会の会長をえらぶ)選挙おもしろいよ。見に来」

『落語ディーパー!』、「地獄八景亡者戯」をあつかう。これがやっかいな、つまりたいくつな噺であるとは柳家わさびや桂米團治にも認識あって、好かった。だから、演るほうはむずかしい。 柳亭小痴楽と東出昌大は同年齢。するどさも似ている。 東出昌大の着…

(ていうか俺がかってにカミングアウトするわけにもいかないよな……)←素晴らしいモノローグ

『おっさんずラブ』、第3話。黒澤武蔵(吉田鋼太郎)に熟年離婚を切りだされた蝶子(大塚寧々)は「はるか」という名のつく女性をみつけるべく、春田創一(田中圭)に協力を依頼する。スピード感のあるドラマなので蝶子がすぐに「はるか」=「春田 はるたん…

つぶやきシロー好演。

『おー! まい! ごっど! 神様からの贈り物』(2014)。 女装しているのがつぶやきシロー。しんでしまった藤本(崎本大海)が天国に行くか地獄に落ちるか。課されるコトや、死者であるとバレてはいけないという禁忌など、シリーズ物なら有効な縛りを1本の映…

「『こいつ』なんてきたないことばをつかってると、ブチャくなっちゃうから要注意」

「あの、成宮さん……」 「気にしないで。うちのブチャい奴が迷惑かけたおわび」 成宮(鈴木仁)が画面を支配する場が、やっと来る。 はやいペースで話が進む。ダブルデート。豚小屋(木南晴夏)のカレシが豚顔(浜野謙太)というのがイイ。このカレシが善良で…

梅田のような男が詩人である

平野紫耀主演の『花のち晴れ』のまえにごはんたべてお風呂はいってとかんがえてたらAbemaTVでDDTプロレスの生中継はじまって、いつもの熱量いつもの試合だろうと舐めて観てると、おもしろい。 ごはんもお風呂もわすれてしまい、なんとか『花のち晴れ』は観た…