大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

アニメ

画も声も清潔。

BL長編アニメ『海辺のエトランゼ』(2020)。紀伊カンナ原作。 舞台は沖縄の離島。母を亡くして孤独な実央(松岡禎丞)×ゲイだが未経験の小説家・駿(村田太志)。 恋愛感情なのかどうか語られることこともなくするりと三年後の再会。「理由なんかいいんだよ…

「近ごろの犬は、じぶんの幸運がわかっていない」

『ロイヤルコーギー レックスの大冒険』(2019。ベルギー)。 皇室で寵愛された若きレックスが、おなじコーギーであるチャーリーに嵌められ、そとのせかいの施設行き。そこでのファイトクラブなど経て帰還する物語。 レックスも、ロマンスのあいてとなるワン…

一九七九年の名作劇場

TOKYO MX で『赤毛のアン』がはじまった。アニメ『映像研には手を出すな!』や志村けんとパンくんの残影のなか視聴する。想像力と友情をあつかう。何周目のアンだろうか。とにかく泣く。おもいだしただけでも泣く。 初回は「マシュウ・カスバート驚く」と「…

マ「ジュニアとなにがあった? しんだはずのかれが目のまえに現れたからって、そんなにかんがえこむような貴方じゃない。以前ジュニアとのあいだになにかあったんだろ? だからそんなに…」  バ「過ぎたことだ」

「やっぱり! ジュニアは綺麗な子だったっけね。女みたいにいつもルージュを引いて」とマライヒ。「僕より愛してた?」 劇場アニメ『パタリロ! スターダスト計画』(1983)。 スラップスティック、矢継早のギャグ、ジャズ、シリアスへの茶化し。 パタリロは…

毛穴世界

『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(2016)。 ケータ役の南出凌嘉とカンチ役の福田徠冴がかわいい。エンディングで踊りきる南出凌嘉を観れたことでこの長編の価値はあった。 物語としては、冗長で展開がすくない。登場人物全員チ…

危機の継続。

『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!』(2015)。ラストのカタルシスが凄い。《一つの目的》を見うしなわせることなくスポンジ・ボブたちカートゥーンの世界、アントニオ・バンデラス扮する実写海賊の世界を物語り、まとめあげていく。 スポンジ・ボ…

ジャイアン「日本の隅から隅まで、持ち主がいるなんて」 スネ夫「思ってもみなかったなァ」

『映画ドラえもん のび太の日本誕生』(1989)。 『新・のび太の日本誕生』を正坐視聴するまでに映画ドラえもんいろいろ観たけど、のび太よりもジャイアンのほうがずっと病んでいて面倒だということがわかった。

ドラえもん「部長とボクとどっちがだいじなのッ!」

『映画 ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(2016)、テレビ放映は先週3月3日。旧石器時代のククルが清冽で凛凛しく愛らしく、チャンネルを合わせるたびに展開がスムーズ。それで改めて正坐して観る。良かった。 映画ドラえもんの新シリーズに対してエピソー…

アメコミのアクやカッコよさはK-POPに通じる。

2008年のOVA『ネクスト・アベンジャーズ: 未来のヒーローたち』(2008)。お約束と、かならず加味されるおどろき。それをつなぐストーリーは大したことないが皆かっこいい。コドモの眼で見たときに、あこがれる。恋愛対象となる部分がどこかにある。

1989年、劇場版『悪魔くん』。冒頭から来ていたが、百目の「海って痛いもん。ぼくのおしりに噛みついたもん」という科白で完全にヤられる。テンポも、ユーモアも、登場人物の出順もみごとだわ。

『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(2014).。わかりやすくて、とがってる。フユニャンやケイゾウがかっこいいのもそれゆえか。 物語と世界観にあこがれがある。

物語集。調っている。

『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(2015)。かわいいなあ。すごいなあ。 キャラクターがたくさんいる。しゃべることのできる妖怪も多いから、なにがしたいかよくわかる。短編集。つらなっていく色気に充ちていて、足どりもかるくって…

合成着色料不使用のこどもたち

昔よりいろんなことが見えて、わからなくなる……。 おれたちのしてることが、いいことなのか、それとも……わるいことなのか。 『デジモンアドベンチャー tri.』第一章「再会」。丁寧な脚本だ。デジモンを知らないあたらしいこどもたちにも届くような。 高校生…

『NARUTO THE BEST』。ノンテロップのオープニング、エンディング集。そのDVDをずうっとながしておく。

スポンジボブを べんきょうする

『スポンジボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』(2004)。 スポンジ・ボブとパトリック・スターの旅を追う殺し屋デニス。目的の地にいると言われるサイクロプス。この常套が良い。 子供向けの長編映画化、と安心しつつ観ていたが、サイクロプス登場以降のド…

ズルが「戦争」を生む

『BORUTO ボルト -NARUTO THE MOVIE-』観る。 岸本斉史の描く世界は健康で、グロテスクだ。キレイゴトではない。しかし陰惨なだけではどんな時間も無意味となるのでぎりぎりのところで踏んばって、まえを視る。そのときにキレイゴトでなく崇高というのかキレ…

まぼろしを視ること、信じること。

『百日紅』観る。葛飾北斎の娘・応為を描く。 表現者だが、被写体として魅力的な葛飾応為。父の北斎が型破りで、それを継ぎつつ、映画のなかにみることができるのは優しさ。 美人に設定され、声を杏が当てているけれど、外見的にも内面的にも社会との不調和…