大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「2番でいいよ?」を呑ませる。呑む。性の時間。

鳥飼茜『先生の白い嘘(2) (モーニング KC)』。 恋愛体質が迎合、助長することもある。一人称の野蛮な部分を。 痛いのも怖いのも 最初だけだから ひととひととのまじわりのなかで、わるいやつはいずれのけものにされる。たとえば同性の友達しかいない男。恋愛…

来た。

鳥飼茜『先生の白い嘘(1) (モーニング KC)』。 性交による親密さをただエロティックとみるならば辺りはじつに官能的なのだけれども、そこに社会的な歪(ひず)みを発見するとスパイシーな歓びばかりではいられなくなる。オープンでいられなくなる。 そととの歪…

〈どうせ私は、自分でも、いゝ行末は持つてないつて思ふンですけど、そンな事はどうでもいゝのね。行末なンて興味がないわ〉  林芙美子「瀑布」

恋愛が、どこかで生活や経済にむすびつく。あいてにそれをもとめなくても、あいてにそれをみとめないということはある。けっして精神的なものでは済まない恋愛。女性的な。 林芙美子「瀑布」。戦後、それも大都会の様相だ。〈文明的なものと原始的なものが、…

太陽をにくんでいるが昼行性だ。

あやめないこぶし

Hey! Say! JUMP。『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2014 smart(初回限定盤) [DVD]』、『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2014 smart(通常盤) [DVD]』。おもに「Score」「明日へのYELL」をずっと観ている。伊野尾慧と郄木雄也が愛しい。Hey! Say! BESTだ。 伊野尾慧は上…

ねむりながら起きている。それが理想。ねむらずに起きているひととはちがうとおもう。

カノジョの家で朝を迎えたトモダチに呼ばれて焼鳥。 トモダチは、カノジョも崇拝者もキープしておきたい。けれど崇拝者はなにかを崇拝しつづけるために逃げ足がはやく、すでに軸足を移している。

吉祥寺寄席、行く。第45回。「春雪のみぎり、情感あふれる胡弓の音色と落語!」 春風亭朝也「やかんなめ」、高橋翠秋による胡弓、五街道雲助「夜鷹そば屋」。 朝也「やかんなめ」は十八番。昨年のNHK新人演芸大賞を獲ったネタでもある。女性が禿頭をベロベロ…

泣いたことではなくて、泣くことが力。涙は、力

生きたいひととは、つきあいが長くなる。

野田秀樹『ゼンダ城の虜・走れメルス―野田秀樹戯曲集 2 (角川文庫 (5662))』。

〈オレは何か忘れていた昔のことを思いだすように、耳の痛みに気がついた〉

坂口安吾「夜長姫と耳男」。冒頭、もう凄い。 オレの親方はヒダ随一の名人とうたわれたタクミであったが、夜長の長者に招かれたのは、老病で死期の近づいた時だった。親方は身代りにオレをスイセンして、 「これはまだ二十の若者だが、小さいガキのころから…

野田秀樹『少年狩り 野田秀樹戯曲集1 野田秀樹戯曲集シリーズ (角川文庫)』。

啓蟄

フシギと、啓蟄になると元気になる。なんてことを毎年おもっているうちに、カラダは、啓蟄を待たずに闘争心をむきだすようになった。 怪我をしてくろい糸で縫合されていたところ、抜いてもらう。かんたんに言うと抜糸。

〈安吾を初めて読んだ十九、二十歳の頃の私が、安吾に求めていたのは爽快感だった。だから女を咒う系統のお話などは鬱陶しくてイヤだった。/年をとったからか、ようやく素直な心で「夜長姫と耳男」を読めるようになった。すると鬱陶しいどころか、何かの上澄みのように清らかな話であった〉  近藤ようこ「あとがき」

近藤ようこ『夜長姫と耳男 (ビッグコミックススペシャル)』。「おまえはカンシャクもちのくせに小心者で、人の顔もまともに見ないやつだ。だがそれではダメだ。いいか! 珍しい人や物に出会った時は目をはなすな。オレの師匠がそういっていた。そして師匠は…

しにたい、とおもってむくむくと力のでてくるたちもある。 生きたいとかんがえるとずるずると逃げを打つ。