2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
俺は灰島かなで いくつかのアルバイトをかけもち 小劇団に身を置く25歳 恋人の森田勇紀はバスの運転手をしている30歳 舞台の上では老人にもなるし 幼児にもなる 時には女になることだってある 30だろうと 60だろうと 学生や子供になり切るし それが許される…
音楽やってる友人と、『植木等とのぼせもん』リアタイ。友人は浜野謙太を知ってるが、植木等のこと知らない。もちろん小松政夫も知らない。青島幸男もあやしいところ。 若き日の小松政夫(志尊淳)苦境の回。「身につまされる。観ていてくるしい」とは友人の…
なにが夢でどこで実現とするかはむずかしいところだけれど、音楽やってる友人が夢だかモチベーションだかを喪失して故郷に帰ると言う。バンド仲間への不満のようだ。あたらしい仲間をさがす気力が……。 故郷に帰ることはない。都会は退却するためにあるのでは…
「ズル休み以上でも以下でもないの ズル休みなの!!」 「なら‥‥今日休んでみて今どんな気分か教えてくれないか?」 「あのね‥‥店長の なんかそういう意味あり気な含蓄系のね‥‥味わうような話 今したくないの 悪いけど‥‥もう全身ささくれだってるから!!」 「深…
このマンガを薦めてきたトモダチは、天才だった。あるいは天才をトレスするのが上手だったというのかな。 そいつが、そいつ自身を石川凛にかさねて視るのは判った。ジャンルはちがうがおなじような上り下りと血縁関係。 おもってまわりを見わたすと石川凛に…
新井英樹『シュガー 6』。 「‥‥会長 私を都庁に追いやってプロテスト受験予定だった大林をひきずりおろしてまでして そのうえ ほんの4ヵ月も待てば受験有資格年齢17歳になる石川を年齢詐称戸籍偽造までして 急いでプロにさせた理由をお聞きしたい」 「ボクシ…
「『4次元ボクシング』だけどね‥‥」「いきなり本題っ!!」「そのためにわざわざ僕を呼び出したんじゃないの?」「あ‥‥れ もしかして‥‥ご機嫌ななめ?」「のこのこやって来た自分の若さに少し‥‥ね」「『のこのこ』させましたか?」「した‥‥ね」 新井英樹『シュ…
ステップインのスピードが一定 パンチの角度もリズムも一緒 それは当たらないよ 天才がある石川凛の青春期、だが、幸運なことに年長の天才と出逢う。 「どう思う? 関根さん」「はい?」「カレ『距離』ナメてるの?」 連れションを好む《絆》には同世代の切…
「私さ‥‥リンの言うなりだよね」「は? どっちかっつーと!! オレが千代の奴隷だべ!! 王様は千代様」 十代の恋愛だなあ。どちらも見誤っている。 新井英樹『シュガー 3』。 したっけ したっけ したっけ その男同士二人がなんかイイわけ!! 別れ際 なんかっ ジ…
新井英樹『シュガー 2』。 「欣二さんも‥‥スゴかったスよ‥‥全盛期 欣二さんにはオレ勝てないっス ヒーローだから オレが勝っちゃ 具合 悪いっしょ 欣二さんの拳にしたってね‥‥全盛期に比べたら見る影ないっスよ」 「ジブン勝てるゆうてんか?」 「う〜〜んん…
うちの子は、親をみつけそこねたのかもしれない。それを迷宮と呼ぶのかもしれない。
友だちに心配されて生きている。といって年下の友だちに分配できる時間や金があるわけもなく、痩せ我慢のダンディズムがこちらとあちらをつないでいるから言葉で問うたり答えたりはしない。 ぽつり、ぽつりとマンガを薦めてくる。 新井英樹『シュガー 1』。 …
『亜人』観る。いたいけな想像力で出来た物語。そこに乗っかってケレン味たっぷりに演じる綾野剛と、リアリズムで応ずる佐藤健。この対比は佳かった。 銃撃戦の凄さへと日本映画が進化していくのはマンガ原作が増えたためか。 深みのないキーワードをリフレ…
『ソウル・ステーション パンデミック』観る。韓国。アニメーション。ゾンビ映画。監督ヨン・サンホ。 しがらみや、執着。人間関係をしっかり描くからただの追いかけっこにはならない。その関係も正しさを説くようなものではなくて、DVのヒモがヒロインをま…