大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

俳優。型のない部分がたくさんあって、だから型が光る。

『ぼくたちの家族』(2014)。長塚京三が佳い。池松壮亮が佳い。長塚京三は、演技のひとつひとつに不穏なものがある。昔気質の俳優の、にんげんのいかがわしさ。しゃべるだけでなにかが起こるけはい漂う。 監督・脚本の石井裕也がすごいのか原作の早見和真が…

「あったけぇからだよ! ホームレスの方々だって段ボールのうえで寝てるだろ? あれは、あったけぇからだよ」

池松壮亮、マキタスポーツ、デビット伊東、鈴木拓、佐野史郎ほか、出演者の名を見るだけでスルー厳禁と判る。しかし知る機会がなかった。 2013年の長編『この世で俺/僕だけ』(監督、月川翔)。赤ちゃんの扱いかたや場面転換に『トレインスポッティング』の…

〈ひとまえで、じぶんをだしきる快感〉

原作森絵都。熊澤尚人監督、『DIVE!!』。2008年の映画。林遣都も池松壮亮も溝端淳平も池田純矢(池田純)も2008年ごろの容姿で、2015年の美しさとはべつの美しさ。 映画としては、富士谷要一(池松壮亮)の物語がセンターを占める。主演は林遣都演じる坂井知…

スポンジボブを べんきょうする

『スポンジボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』(2004)。 スポンジ・ボブとパトリック・スターの旅を追う殺し屋デニス。目的の地にいると言われるサイクロプス。この常套が良い。 子供向けの長編映画化、と安心しつつ観ていたが、サイクロプス登場以降のド…

〈非難を浴びたヌードもあれば、芸術として許容されたヌードもあったわけです〉

『芸術新潮 2003年6月号』「ヴィクトリア朝の闘うヌード」、解説・谷田博幸。 ヴィクトリア朝のロンドンにだって歌舞伎町もあれば新宿二丁目もあったということです。女王自身、大のヌード好きで、アルバート公との結婚当初は、互いの誕生日ごとにヌー…

アントニオ一大事など

『いただきハイジャンプ』。「一大事」という名のちいさなことを解決していく。みんなで楽しそうだから、茶々の入れかたが優しいから、観ていて胸のなかがきらきらしてくる。

「その戦果を誇大に伝えんために、一つの首を二つに断ち割り、四万五千個の首を得たと称して、勝利の酒に酔ったという……」

「おまえが望むなら、わたしがこの世に連れ戻してやろう。もう一度生きてみたくはないか? より強く、より美しい若者として」 「そちのことを想えば、わしの心は尚更にときめく。生涯の好敵手に巡り会ったときのように。今もし、わしに未練ありとせば、そち…

「飛べるとおもったんだけどなァ……」

『ぼくらの七日間戦争』(1988)。ひとの優しさをえがいた、いい映画だ。原作が宗田理で、音楽が小室哲哉。宮沢りえを主演に据えた角川映画なのだから当たり前かもしれない。 学校に反旗をひるがえす中学生たち。といって猛猛しいものではない。稚気を稚気と…

Instagram再開設

BTS

防弾少年団、あどけなくて美しくて…!!

「愛というのは、クールでかけがえのないもの」

『パンク・シンドローム』、2012年のドキュメンタリー映画。フィンランドの、知的障害者によるパンクバンド。発言がほんとうのことに満ちている。喜怒哀楽も。 監督は、ユッカ・カルッカイネンとJ-P・パッシ。 パンクバンド「ペルッティ・クリカン・ニミパイ…

『ニューヨーク東8番街の奇跡』にも『ダーク・フェアリー』にもポラロイドカメラでてくる。

『ダーク・フェアリー』、2011年の映画。脚本はギレルモ・デル・トロとマシュー・ロビンス。昔のテレビ映画(『地下室の魔物』)のリメイクらしい。 「地下室があった……」「そんなものない!」 こどもの証言を、屋敷の管理人が否定し、禁止する。ただの禁止…

僕のポラロイドはリア充だった

バンタン

BTS

防弾少年団のInstagramは待ち望まれていた。きょう、公式が開設した。 けれどもずっと前からファンのアカウントが公式認定されていて(プロフィールにはnotofficialと明記されている)、そのことと関係あるのかないのか、「急激なフォロワー数の増加により」…

「おれのことも信用しないほうがいいぜ。飼い犬に手を咬まれたときは、ほかの犬よりも痛い」

韓国映画、『ハッピー・トゥギャザー』(2008。原題『同居、同楽』)。監督は、有名女優とおなじ名をもつキム・テヒ。

「あなたは入館できますが、連れは駄目です。許可が下りていない」「善良な人たちよ」「人間のクズだ。クズは通せません。絶対に」「あなた、奥さんが逃げるはずね」

おんなの子が苦しんでいるのを見るとかなしくて涙がでてくる。この映画は、刑務所にいる荒(すさ)んだ心身のおんなの子が主人公で、それだけだと、ひたすらにかなしい。 けれど、ひとに関心をもたない、皮肉屋の老ピアノ教師がここにいる。「良い人間」にし…

「あなたは怒鳴って叱るだけ。あの子が車を買ったのは、この家から逃げだすためよ。あの子が憎いの? ひどい父親!」

製作総指揮スティーブン・スピルバーグ。『ニューヨーク東8番街の奇跡』(1987)。監督はマシュー・ロビンス。脚本には大勢たずさわっていて、ブラッド・バードの名も。 登場人物それぞれの動機や困難がすぐ示されるところや、かの女たちが立ち退きを迫られ…

レザーフェイスだって、老いる。肉体も、そのマスクも

ホラー映画にも心地よさが要る。とっておきの見せ場のまえに、説明的だったり退屈だったりするのは、困る。 『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(2013)、非常に良かった。監督、ジョン・ラッセンポップ。主演のアレクサンドラ・ダダリオの容貌も…

「でも私は恐ろしいのよ 独りぼっちでいることが。とても我慢できないわ」

『鳥』。アルフレッド・ヒッチコック監督。原作(設定や展開に異同あり)ダフネ・デュ・モーリア。 登場人物、みんな愛に飢えている。きちんと番(つがい)でいるのはラブ・バードだけ。

ジョン・クリーズのナレーションも、あるよ

『ビッグ・ボーイズ 幸せの鳥を探して』。美しい。小気味良い。とんとんとんと話が進む。2011年の映画。監督、デヴィッド・フランケル。出演はスティーヴ・マーティン、オーウェン・ウィルソン、ジャック・ブラック。 1年間、仕事の合間を縫いながら北米を渡…

「タヨウセイ……俺の記憶が正しければ、南北戦争時代につくられた古い木造船のことだろ?」

ウィル・フェレル主演、『俺たちニュースキャスター』。2004年の映画。舞台は1970年代、男社会。「人びとがテレビを信じていた頃 ニュースを読むのは男の仕事だった」……。そこに多様性はない。おおきな声があるだけ。飲酒、喫煙、下ネタで会話が成立してしま…

「さっきのスピーチ、マザー・テレサの言葉つかってたでしょ」

『僕たちは世界を変えることができない。 but we wanna build a school in cambodia』、2011年の映画。深作健太監督。 どんなドラマにもはじめから書きこまれた部分とそこを食みでたナマな部分がある。フィクションとドキュメントを均してなめらか且つ緩急あ…

〈なぜあの子は 普通の子たちと ちがうんだ……〉

『小さなバイキング ビッケ』、ドイツの映画。2009年。監督、ミヒャエル・ヘルビーク。 これが滅法おもしろい。大人が笑えるジョークがたっぷりで、それを聞きのがしてへいきなひととはべつに友だちにならなくていい。 劇中歌の歌詞に「風呂に入らずカラダは…

「(デカ盛りパフェで)寒がってるんじゃねえよ!」

『いただきハイジャンプ』。 TOM BOYのデカ盛り、モーモーパフェ。スタジオでVTR観ながら呆れ、イヤそうな顔する高木雄也がかわいい。「山田おもしれー」と言う伊野尾慧のSッ気も好い。 見守るしかない中島裕翔の優しさ。 銀座・蘭州で「特盛」のホイコーロ…

住人たちと飲むなかで、山田孝之がTHE YELLOW MONKEYの「カナリヤ」をうたったり、山田の姉が尾崎豊「I LOVE YOU」をうたったり

『山田孝之の東京都北区赤羽』。清野とおるのマンガ『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』を読んだ山田孝之が、赤羽に住んでマンガに登場した人物たちに会いながら、赤羽的な自然体に挑戦しようというモキュメンタリー。

「欲しいのは きみの思い出だ」

『ウォーム・ボディーズ』、2013年の映画。ゾンビ・ミーツ・ガールの謳い文句どおりなところもあるけれど、やや拉致監禁の気味があり、深く触れ得ない点でシザーハンズ、フランケンシュタインのクリーチャー。ふつうにかんがえれば「キモい」。 だから、ゾン…

かわいいが死んだ

『西部邁ゼミナール』、ゲストは立川談四楼。「談志の思い出」。 『談志・陳平の言いたい放だい』の過去映像、一寸流れる。ほんのすこしでおもしろい。フレッド・アステアのミュージカル映画『イースター・パレード』のわずかなVTRに「涙が出てきちゃう」、…

〈以前は、読む人の心にいつまでも残るような印象的なページを作ろうとか、カッコいいファッション写真を撮ろう、といったことが編集者としての大きな目標でした。しかし、ここ数年、編集とは、何かと何か、誰かと誰か、時には何かと誰かを結びつけて思いがけない新しい世界を生み出すことではないか、と考えるようになりました〉  内田秀美『T JAPAN』編集長

朝日新聞社と集英社によるフリーマガジン『T JAPAN』。ネットでも読める。表紙に「ケイト・ブランシェット 抑制と混沌のあいだで」「ジョルジオ・アルマーニ 40年という時間」「皆川明がデザインするもの」と、ゴージャスで優雅。売ろう売ろうとはしゃいでい…

表紙、ラヴァーン・コックス。お探しの店舗のページはありませんでした食べログで店舗を探す

ユグォン「山下智久さんがすごく好きで、彼の作品はほとんど観てます。演技での共演かはわからないけど、とにかく一度は会ってみたいですね」

「本国HIGH CUTとの契約満了に伴い、07号で終了することをお知らせいたします。ご愛読ありがとうございました」 すでにHIGH CUT JAPANのウェブページなく、ヒトサマの保存した画像によって確認したこと。『HIGH CUT JAPAN』の休刊。 『HIGH CUT Japan vol.07…

「お前にかかってる!」(山田→高木)

『いただきハイジャンプ』、「ハイカロパ」な「デカ盛り」調査。 「若鶏の唐揚げ大バカ盛り」1,280円。山田涼介、金額におどろく。山田のしっかりした感覚はすごく好い。 有岡大貴の「すごいおもしろいね」という優しさがかわいい。 そして足ツボの上での痛…