大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

日本語が、冬のものとなる

日本語を歌・唄・謡う―映像アーカイブ
「吉祥寺寄席」行く。「かえでいろづく秋は、伝統芸能の音楽と落語!」
収録時間13時間14分41秒という大部のDVD『日本語を歌・唄・謡う―映像アーカイブ』をあつかったゲスト企画に戦慄した。歴史がながれこんでくる。
日本の伝統芸能を中心に32ジャンル79名がおなじ「かえでいろづく やまのあさは」というコトバを〈歌・唄・謡う〉DVD。
これは、説明がなかったら寝てしまうのではないか。けれど吉祥寺寄席では角岳史と山中迓晶の解説によって発声法までわかるようになる。二人とも皮肉が効いているから、聴いていてたいくつとは反対の反応が起こる。狂言義太夫が奇異で笑うのだ。


笑うか、寝るか。


表現のまえで、笑うというのはいいことだ。笑えなければ、なにもはじまらない。


落語は春風亭一猿「金明竹」、春風亭朝也「そば清」、春風亭一朝「二番煎じ」。
「二番煎じ」は冬の夜回りの噺。謡や新内節、端唄がでてきて、『日本語を歌・唄・謡う』からきれいにつながる。