『RIDE ON TIME』、舞台が主戦場のTravis Japan。「ジャニーズ」にこだわるかれらの刻苦は美しい。
「Episode1 DANCE」は吉澤閑也に光を当てた。
「いやマジでー。どうやったら、もっとダンス好きになれるんだろう。わっかんない」
選抜される。そのあとに努力が来る。
だから「ダンス好きなんですね」と聞かれて、中村海人のように「ダンスねえ。それしかやってこなかったから」と、選ばれてあることの不安をにじませたりもする。
松田元太も「上手いとはおもってない」。「ジャニーズの。ジャニーズなので。歌って踊って、表現しっかりして。ていうのもちゃんと、ぜんぶオールマイティにできないと。ダンスだけじゃダメなんだなっていうのは、さいきんわかってきましたね」
宮近海斗「上手い人っているじゃないですか。てことは、おなじ人間だから、上手い人になれるはずなんですよ。そこは、あの、もっともっとやっていかないといけないなっておもいますね」
振付、構成をかんがえるのは宮近、吉澤、七五三掛龍也。
七五三掛は素直に楽しんでいる。「じぶんの、おもいえがいてるものを、じぶんでつくるとどういうふうなかたちになるんだろうとか。なんか、挑戦してみたかったっていうのはあります」
吉澤閑也は、自信をもてない。
「いや、わかんないですよ。わかんないすけど。俺はもっと出来るんじゃないかなっておもうし。ダメだなっておもう。もっと努力が必要や! ておもう」
少年忍者の山井飛翔が、吉澤閑也を慕っている。この画がとても綺麗で、せつない。
屋上のバスケットボールコート。空に近い二人。
吉澤閑也の受け答えを聞いていた山井飛翔が「いやもうなんか、こうやって話してるところがもうカッコいいす」と、澄んだ心で言うのだ。
ひとを侮らず、憧れの気持ちをもっているのがすごくジャニーズだった。
それに応える。裏切らないのが先輩というやつ。ほどほどの自信は、吉澤閑也の誠実さだろう。観ているとやきもきもするけれど。