大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

舞踏

第一期 B機関 ファイナル公演『毛皮のマリー』観る。 主宰の点滅はリーフレットの挨拶を、天正遣欧少年使節団の話から始める。 備忘のために全文引用しておく。 天正遣欧少年使節団は二年の歳月と命をかけて欧州に渡り キリスト教の洗礼を受けた 同時期、同…

「♪この晴れた土曜に、グチャな、グチャな、グチャなものを見に来てくれて……偉い」  近藤良平

近藤良平、黒田育世『私の恋人』観る。演出、振付は二人で。初演は2004年。 黒田育世のダンスはどこで観ても悲劇過ぎず、喜劇過ぎず、おもしろい。それがふしぎだったけれども、幾度も再演されてきたこの共演作で謎が解けた。プロレス頭だ。 キャッチーな近…

〈虫も 人も 皆うつくし〉

我妻恵美子を観たくて東京文化会館 小ホール。舞踏の摂取。非言語的な。性差のない。社会生活とは異なるテンポを欲して。 「シアター・デビュー・プログラム 『虫めづる姫君』」観る。クラシック音楽と、舞踏。しかも日本の古典文学。それぞれのしっかりとし…

情念がほぐれる。神は居る。

シルク博物館に寄ってから、とりふね舞踏舎『サイ Sai 踊るべき人は踊り、歌うべき人は歌え』。 ずいぶん前に足をはこんだときよりも、いくらか観る眼が養えていた。上演時間90分が、あっという間に経つ。 立ちどまること、うずくまること――身体的な凝縮、緊…

〈迷うた道でそのまま泊る〉

大駱駝艦 天賦典式『のたれ○』観る。 集団で踊る。ソロとちがったユーモアが生まれる。『のたれ○』は種田山頭火の生涯を追った。 開演時間になると、客席通路に行乞の山頭火が現れた。それも五人。経を唱え、観客に銭をねだる。あちらこちらで。山頭火の厚か…

種田山頭火賞受賞のハナシやそこから生まれる『のたれ○』のことなど

『舞踏の生まれるところ 麿赤兒と大駱駝艦 武蔵野文化』に行く。インタビュアー鈴木理映子。成蹊学園本館大講堂。 成蹊大学に新設される芸術文化行政コースのPRの一環として、吉祥寺にスタジオをかまえる麿赤兒にも話が回ってきた。 「白塗りで自転車に乗っ…