大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

ミュージカル

レオとルミとダーウィンと。バズとジェイとニースと。

『ダーウィン・ヤング 悪の起源』(演出・末満健一)観る。主演はWキャスト。大東立樹のほうを。 九つに階級分けされた街。60年前の暴動、あるいは革命がいまも話題になる。舞台は、200年続く寄宿学校。学校のそとでは、謎の死を遂げた少年の30回目の追悼式…

〈虫も 人も 皆うつくし〉

我妻恵美子を観たくて東京文化会館 小ホール。舞踏の摂取。非言語的な。性差のない。社会生活とは異なるテンポを欲して。 「シアター・デビュー・プログラム 『虫めづる姫君』」観る。クラシック音楽と、舞踏。しかも日本の古典文学。それぞれのしっかりとし…

鬢付け油という天丼

『両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)』観る。作・演出、青木豪。 明治座三田光政、東宝鈴木隆介、ヴィレッヂ浅生博一による〈三銃士〉企画。相撲をあつかった漫画(いしかわじゅん『薔薇の木に薔薇の花咲く』ではない)を原作にして、果たして舞台が…

ブロードウェイでも観たいとおもった。オリジナルの濃くて、派手なやつを。

大野拓朗が見たくて、シアターオーブの『プロデューサーズ』に行く。甘やかな声と顔をもち、長身なのにどこか頼りないという魅力的な俳優だ。これからどんどん伸びていくのだろうと、テレビドラマ『ベビーシッター・ギン!』の善戦をみていたら、ホリプロを…

〈平和の蔓延〉

劇団スーパー・エキセントリック・シアター 40周年記念公演『ピースフルタウンへようこそ』。 オールドファッションな台本は、吉高寿男。ゆるくて、アドリブを許容するようなつくりだけれど、そこに物語のカギがあったりする。 冒頭、三宅裕司が「あなたいま…

「なんだか、最近のお金持ちは宇宙に行きたがりますもんね(笑)」  松尾スズキ

松尾スズキがシアターコクーンの芸術監督に就任し、4度目の再演となるミュージカル『キレイ 神様と待ち合わせした女』。大人計画。初演の2000年から、ばしょはコクーンときまっている。 その歴史、関係性、初演執筆時のポテンシャル、モチベーションなどが旨…

「売春婦がつぎつぎにころされる 事件が クリスマスシーズンに起こった」

『ロンドン・ロード ある殺人に関する証言』(2015)。 2011年初演のミュージカルを映画化。スリリングなつくりに、にやりとする。 イプスウィッチ連続殺人事件と検索すればでてくる実際の事件、その狂騒や差別がすぐ目のまえのことのようだ。 えがかれるの…

あのドラマのまえに、これ。

原作を知らず、「LGBTと女装をあつかったテレビドラマがここにも」とあなどっていた。 かるく第1話をチェックするだけのつもりだった『ベビーシッター・ギン!』、脚本にも俳優にもユーモアと包容力があって、観ていてアタマがショートする。録画視聴を一旦停…