大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

ケニー・オメガ「竹下のプロレスはアスリートのプロレスで、そこはDDTのプロレスと違うから嫌になるときもあるかもしれないけど、真っすぐ自分のプロレスを貫け」

週刊プロレス 2016年 6/22 号 [雑誌]
週刊プロレス 2016年 6/22 号 [雑誌]』、佳い表紙。竹下幸之介、1995年生。

陸上競技で一番を取ったときというのは、とにかくガムシャラに一生懸命に頑張って、日頃の練習からとことん追い込んで試合で結果を出して嬉しいという感じでしたけど、プロレスは頑張ったからいいというわけでもない。


マッスル坂井が「プロレスはエンターテインメントでありショービジネスではあるけど、竹下のプロレスは最先端」。「まだ時代も大衆も竹下に追いついていません」


竹下幸之介がベルトを獲得したことによる特集と、モハメド・アリ逝去の記事がひとつの雑誌のなかにあるのが一寸凄い。『週刊プロレス』編集長・佐藤正行の追悼コラムに〈面白いか面白くないかという表面的な二者択一でいうと、猪木VSアリは間違っても前者とはいえない〉。
〈なぜアリはプロレスラーとのMMAという危険な戦場へと敢然と足を踏み入れたのか。
異種格闘技戦とは互いに違和感を受け入れることである。アリは黒人であるという違和感を社会に受け入れてもらえぬ時代に生きた。「ザ・グレーテスト」と称されながら一方で迫害や差別と闘い続けた人生を考えたとき、プロレスという異文化を差別しなかったのもわかる気がする〉