『読楽 2014年 08月号 [雑誌]』、松山大耕と立川志の輔の対談「伝統がもたらす現代の『安心』」。
松山大耕、「私は伝統産業に携わっている方々とお話しすることが多いんですけれど、みなさん異口同音に『伝統というのは何もしなくてもいいってことではない』とおっしゃる。大事なのは宮本武蔵の師匠にあたる沢庵和尚がおっしゃった『不動心』、つまり、『フレキシブルであれ』ということなんだと」。
不動心というのはボートを漕がぬことでなく、おなじ位置にとどまる懸命さであるらしい。
松山 落語はえらいなあと思うのは、宗教間の争いの不毛さをひと言で見事に笑いに変えているってことなんです。落語のマクラでよく使うこのフレーズ、私大好きなんですよ、『宗論はいずれ負けても釈迦の恥』っていうのが(笑)。
立川志の輔、「知ってることが増えたほうが笑えることも増える。だったら知ってみようと思ったほうがいいんじゃないか」。