『ミラクル・ニール!』(2015)、サイモン・ペグ主演、監督はテリー・ジョーンズ。会議する宇宙人の声にはジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、マイケル・ペイリンも。
物語として登場人物を信じるおもしろさに加えて、モンティ・パイソン的な「ごっこ」。出演者たちのわざとらしさに、にやにやする楽しさも。
テリー・ジョーンズは監督と宇宙人の声だけでなく、朦朧として危なかっしい運転手も演じている。
犬のデニスの声、ロビン・ウィリアムズの遺作でもある。
小説で名声を得たいが書けないニール(サイモン・ペグ)。隣人のキャサリン(ケイト・ベッキンセール)に淡い恋ごころをいだいているが、かの女のまわりにはセクハラ上司(ロバート・バサースト)やストーカーの軍人(ロブ・リグル)といった変人が多く、ニールもゲイだと誤解される。
言葉にすればすべてが叶う能力を、ニールは手に入れる。
犬のデニスはヒトの言語でしゃべれるようになるし、合理的思考を身につけもする。トラブルも起こすが良き相棒。
ラストがすがすがしい。