「このマンガがすごい!」から。やまもり三香『うるわしの宵の月』。第1巻。
ひょろりと伸びた体躯 やや低めの声 親ゆずりの男顔
滝口宵 高校1年
性別、女。
「王子」と呼ばれる少女と、これまた「王子」と呼ばれる少年の恋愛物語。あいてに対して突っぱったところがなく、恋の障害というのも特にはない。それでいて、惹かれあうのになかなか進まぬ。なるほど青春の美しさ。
青春はワンコのようでネコなのだ。
知れたと思ったら またするりと抜けて
まるで つかめない
人生を怖じることを、恋で初めて知る。