やまもり三香『うるわしの宵の月』第2巻。
たぶん 私は
くやしかったんだと思う
いつも いつの間にか 向こうのペースに はまっていて
だから どんな顔をするのか見たかった
なにも起こっていないはずなのに、なにも起こっていないはずなのに激動、疾風怒濤。
デートの提案でかなり長文打ってしまうとか、その返信が「わかった」とそっけない即レスとか。
あいての「顔」を好きになる。「一目惚れ」。恋ってそういうもの。社会生活とは異なる位相の特殊なもので、だから「秘密」に近づきもするし。
付きあう理由は「ぶっちゃけ 見た目?」と市村琥珀。「ずっと見てられる」「その権利がほしかった」というのも立派な純情だとおもうけど、即物的で、言われた滝口宵は気分を害する。
先輩が言うのは いつも「ずっと見てたい」とか
「もっといろんな表情見せて」とかで
それって
ちゃんと恋なんですか?
しっかりと間を取り(作者が。そして登場人物が)、「でもそれを考えるための『お試し』じゃねーの??」。
「ちゃんと『好き』って 言われてないですから!」