大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

2017-11-04から1日間の記事一覧

水木しげる『神秘家列伝』の「駿府の安鶴」は参考文献に石川淳の『諸国畸人伝』。 石川淳の描きだす駿府の安鶴は、江戸にあこがれるやんちゃな若者というかんじ。

「いつか誰かが言ってた 神様はあんまり四郎が可愛いもんだから 四郎の一部をもっていってしまった だから四郎は神様に近いのだと……」

水木しげる『神秘家列伝 其ノ四 (角川文庫)』。あつかわれるのは仙台四郎、天狗小僧寅吉、駿府の安鶴、柳田国男、泉鏡花。 話の運びが巧い。画も。 青年期の泉鏡花、幼年期の柳田国男がかわいい。同時代の二人だが、怪異への接しかたはちがった。 柳田国男『…