大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「好きなだけ祈れば? わたしはプラムに行く」

キャリー [DVD]
2013年版の『キャリー』、監督はキンバリー・ピアース。主演はクロエ・グレース・モリッツ。
ヒロインに魅力があるのか、まわりが優しいのか。ふしぎに現代的。いじめられてはいるけれど、孤立していない。罪の意識から庇護しようとする同級生(ガブリエラ・ワイルド)や公平であろうとする教師(ジュディ・グリア)がいる。守ってくれる。
同級生スーの恋人トミー(アレックス・エルゴート)の義理と優しさが溶けて混じった振る舞いが何というか男性的にリアルで色っぽい。
敬虔で狂信的な母親(ジュリアン・ムーア)。キャリーは自身の超能力を育んでいるため母をそれほど恐れなくてもよいのだけれど、この母のいちばんよくないところはきちんと性について教えなかったところ。これがまずい。これがキャリーに消えることのない混乱を植えつけた。


この映画でスクールカーストはさほど問題にされていない。キャリーの怒りは過剰防衛のようだけれども、多様性を確保された青春ならば、問題となるのは逃れることのできない家なのだろう。