大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

長崎

坂道のアポロン(1) (フラワーコミックスα) 坂道のアポロン(2) (フラワーコミックスα) 舞台は長崎県佐世保、1966年。長崎は骨太だ。ひらかれていて国際的で、それでもどこかに封建制がのこっていて、だからしっかり戦わなければならない。
小玉ユキ坂道のアポロン』。すごいタイトル。だれがアポロンなのかとこちらにかんがえさせる。そしてデュオニソスの存在を。
先ずアポロンがあった。そこに男女の恋愛やジャズがあつめられた。
この恋愛や、ジャズに大人の要素がある。十代の物語にとどまらない。
店でジャズの演奏をする。すると「そういう黒人のジャズは嫌いなんだ」「白人のジャズをやれ」と外国人に絡まれる。
あらすじを書いたらこぼれてしまうようなところにリアルなことが書きこまれていて、奥行がある。