大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「これも霊の仕業なの!?」「これは……タブレットのギガ不足です」「プランを見直しなさいよ!」

祟り蛇ナーク(字幕版)

ホラー・コメディ『祟り蛇ナーク』(2019)。出家志願のイケメンと、二人のオネエ。

画の意識はつよい。フツメン、少年修行僧。練り歩く死体。流しっぱなしにしておいて、かれらが目に入るのは、わるくない。

しかし台本はゆるい。主人公ナーンと、祟り蛇となった何かが「親のために出家する」という点で共通していたと判明するまで、登場人物たちの無駄話や悲鳴とともに迷走することになる。

ナーンは「出家志願者」の意。「祟り蛇ナーク」が出家志願の蛇だとわかって観れば、仏教説話の一つとして呑みこめる。