大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

物語をじゃんじゃんと浴びて雪が止む

「新春邦楽舞台初め『琵琶楽名流大会』」訪れる。

土日はひとのすくない茅場町。ホールのある東京証券会館に華やかな着物姿があつまってくる。

正午開演、終わりは十八時。各人の持ち時間は十五分程度で、十五時に一〇分の休憩あり。もちろん全て観る必要はなく、ホワイエで軽食をつまんだりも。

錦心流、筑前、鶴田流、薩摩、錦、平曲ずらりと……。

 

一人で演奏し、語る。歌と演奏の比重はひとによってさまざま。声にも細工のあるひと、ただただ大音声のひとなど、巧拙がみえてくるのもおもしろい。見台の譜面を左にめくるひと、右にめくるひと。見台を置かぬひと。

 

印象にのこったのは熊田かほり(鶴田流)「大蛇退治」。石橋旭姫(筑前)「舞扇鶴ヶ岡」。水藤桜子(錦)「時雨曽我」。

源頼光がでてくる東本旭令(筑前)「土蜘蛛」、森中志水(錦心流)「羅生門」。そしてトリの平曲・須田誠舟「那須与一」。