大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

The Thing

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)
遊星からの物体X (字幕版) 映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 『トロール・ハンター』にでてくるトロールたちの、信じがたい種の多様さとその造作から連想したのは鼻行類、ハナアルキ。
雪のなかの未知との戦いという画は『遊星からの物体X』に通じ、トロール、ハナアルキ、物体Xはいずれもただ生きてるだけで物語を必要とする野心のようなものはなくて、それが怖い。生きることは普遍的で、生きていれば個性を帯びる。そういうことをかんがえさせてくれるのでこれらを観ることは心地好い。


南極の物体X感もとりこんでいるのが『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(2017)で、序盤の遊園地や氷が解けて遭難など、恐怖をならべつづけた脚本は素晴らしい。「ここほれワイヤー」は物体Xの血管じみているし。
脚本・監督の高橋敦史のかさねかた、ずらしかたおそろしく巧い。