大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「このときを待ってたんだ。スロットじゃなにも生まれない」

オンネリとアンネリのおうち(字幕版)

オンネリとアンネリのおうち (世界傑作童話シリーズ)

マリヤッタ・クレンニエミ原作(絵・マイヤ・カルマ)の児童小説『オンネリとアンネリのおうち』(2014)。監督はサーラ・カンテル。

大家族のなかでさびしいオンネリ(アーヴァ・メリカント)と、離婚家庭にあってさびしいアンネリ(リリャ・レフト)。ふたりはベストフレンド。ある家のまえで「正直者にあげます」と書かれた封筒をひろった。警察にもっていくと、たくさんお金が入っていた。

お金なんかいらないと、来た道をもどるふたり。さっきの家が売りに出されるところだった。ふたりの少女のための家だという。そのお金で住みなさいという。マジカルな話なのだ。ひろったお金をみせることでこの家はオンネリとアンネリのものとなる。入ってみると、すべてが調えられていた。

隣家は、気むずかしい女性の一人暮らし。また近所には臆病だが好奇心いっぱいの姉妹が住む。

この姉妹は魔法を使う。庭の動植物もふしぎで、クリスマスオーナメントや花火の実る草木に、イースターエッグを産む鶏など。

絵を描くのが好きなおまわりさん。お祖母さんにスロット代をたかられつづけるアイスクリーム屋の青年。この青年はゲイかもしれない。

オンネリの弟サンテリがかわいい。佐々木大光に似た顔。

 

無垢であることが許されている。大人たちもそこに戻る。