新作『レザーフェイス 悪魔のいけにえ』がひかえている二人の監督ジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロ。これまでに『座敷女』『リヴィッド』、『ABC・オブ・デス』中の「Xylophone(木琴)」。
イメージありきの、緻密さやゲーム性を欠いたやや古めかしい物語に生きる作家で、ホラーファンには合わないひとも多そう。
フレンチホラー『恐怖ノ白魔人』(2014)。でてくるおとこの子が三人揃って美少年。ヴィクトルとトマとダニエル。ざっくり喩えると少年期の松本潤と赤西仁と風間俊介。ヴィクトルやダニエルより長身のトマ(ザカリー・シャセリオ)が凄くて、半裸にジーンズ、父親による虐待、殴られて鼻から血。そういう官能は随所に。
悪童や幼女を被写体とするときのジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロの感性を理解するかどうかで満足度が変わってくる。