大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

〈渋谷と巣鴨は、方角がまるで違う離れた場所であるが、ひとつの共通項で結ばれている。それは熟女系風俗のメッカである、という事実だ〉

<風俗>体験ルポ やってみたら、こうだった (宝島SUGOI文庫) やってみたら、こうだった <人妻風俗>編 (宝島SUGOI文庫 A も 1-2) 本橋信宏<風俗>体験ルポ やってみたら、こうだった (宝島SUGOI文庫)』『やってみたら、こうだった <人妻風俗>編 (宝島SUGOI文庫 A も 1-2)』、それぞれの文庫版「おわりに」。
〈あらためて本書を読み返すと、雑誌ジャーナリズムが元気だったころの最後の光芒を見る思いがした。
破格の原稿料に青天井の取材費。
出版不況と世界同時不況で、本が売れないいまとなっては、考えられない贅沢な体験取材記であった。
風俗をテーマにここまで金を注ぎ込み、腕利きのカメラマンを配置した鉄壁の取材は、おそらく二度とできないのではないか。
それ故に、本書が文庫化されたことは素直にうれしい〉   『〈風俗〉体験ルポ やってみたら、こうだった』


〈普段のインタビューなら目の前で録音テープを回すのだが、本書のような場合はテープも取材ノートも使えない。そこで、頭の中に書き込まなければならない。
私の使わないフレーズ、単語、言い回しが人妻の口から出てきたときは、記憶しやすくなる。自分のボキャブラリーに無いから、印象が深まり、言葉に付着して、前後に話した内容も忘れにくくなる。
「はじめに」で紹介した、立花隆氏に強い印象を残した74歳の加藤という老ホテトル嬢の場合は、風呂場で彼女の口からぽろっと出た会話が印象に残った。
「わたしがこんなことしてるってダンナに知られたら、一巻の終わりですよ」
「一巻の終わり」というフレーズは、なかなか出てくるものではない〉    『やってみたら、こうだった 〈人妻風俗〉編』