『極道大戦争』(2015)。主演市原隼人。監督三池崇史。小ネタのオンパレードでたとえば出番の多いでんでんがケーシー高峰みたいなホワイトボードレクチャーするとか、三池崇史のセルフパロディがいろいろあるとか(タイトルも中身も『妖怪戦争』なのだし)、映画『ミュージアム』に先行するかたちでカエル男が登場するとかおかしなことはいっぱいあるけど、開始30分で明かされることは記述してもいいのだろう。
「ヤクザバンパイア」という概念がでてくる。これを継承するのが市原隼人だ。
女性でキャスティングされているのは高島礼子や成海璃子。男性ではリリー・フランキー、ヤヤン・ルヒアンなど。
助演に青柳翔、渋川清彦。たまらん。渋川清彦はワルそうな、ヨワそうな、のらくらしたところが味だろう。
バンパイア映画のロマンスというより、ゾンビ映画の集団性。逆境で活性化するヤクザ。
ヴァンパイアハンターの一人、テイ龍進がさっぱりしたアジア系の顔で謎めいて色っぽかった。