『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』(2018)。原作・いくえみ綾。監督・篠原哲雄。脚本は持地佑季子。
若き日におとずれる好意の変遷。2時間の映画だからエピソードは省略される。あいてをいつ好きになり、どこで好きでなくなるか。そこにあまり踏みこまず、とつぜんに感情の吐露があって妙におもしろい。こういう撮りかたもある、という可能性。人物の心理を言語化、挿話化しないたぐいのフランス映画のようでもある。
高杉真宙が抜群に良い。感情、衝動をしまえるところが強み。
鈴木砂羽の豪胆な演技はクセになる。