ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』、びっくりするくらいおもしろい。
いくつもの挿話を並走させぬシンプルな語りゆえに、原作小説からのコミカライズ、さらにドラマ化という整理、洗練が意味をもつ。佳く刈りこまれている。
「TV LIFE」伊野尾慧の「神宮寺君のことも『かわいいな』『チューぐらいしてもいいかな』とか思ったり」なんて、ただのサービス精神でしょうと警戒していたら、伊野尾演じる高槻と深町尚哉(神宮寺勇太)、なかなかのバディだった。
民俗学をあつかっているのも好みで、話をあつめるほどに遠ざかる怪異。しかしフィクションだから主演助演は怪異を蔵する。
伊野尾慧の声を聴いてるうちにドラマがはじまり、解決する。声にもっていかれるドラマは、久しぶり。