南Q太『ひらけ駒!』第1巻。母と子。将棋にハマる。
天才の物語でなく、読みやすい。なにかを好きになる。その衝動の素直さ。ねむる子のまわりにひろがるたくさんの将棋の本。エッセイや絵本のような慈しみ深い描写が佳い。
子の物語だから礼儀正しいのも美点。将棋の子供スクールで「ガムやあめをなめてる人はそれやめてね」とか「対局中に駒台の駒さわりながらどうしようかな――と考えてる子 これやめて下さいねマナー違反だから 駒台の駒はちゃんと相手にも見えるように並べとくこと」など。
将棋は勝つか負けるかしかないんだから
勝ちっぱなしや負けっぱなしになることだってある
くさってちゃだめだ