大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

「この春には、皆さんにお会いできる機会も増えると思いますので…」  平野紫耀

春Walker首都圏版2018 ウォーカームック
コンビニで、さいごの1冊だった。いや、そのとき初めて知ったのだからさいしょの1冊なのだろう。表紙の平野紫耀がきれいで、手にとり、ぱらぱらと見てこれ買わなくちゃと動揺を抑えるために一旦棚に置いた瞬間よこからオッサン現れて、掻ッ攫っていった。
オッサンがなぜこれを買ったか? このムックでスーパー銭湯は半額になるしシャンシャンの観覧時間もチェックできるので、いろんな可能性はもちろんあるが、平野紫耀が目当てだと信じたい。平野紫耀は男っぽくて清潔で、歴代ジャニーズの匂いがする。オッサンたちが青春を投影しやすいのだ。
おんなの子にきゃあきゃあ言われるのも男子アイドルの仕事ではあるけど、それだけではイマイチ伸びない若手芸人とおんなじで、知名度にはつながらない。マイナーであることも美しさなのだとしても。
平野紫耀は、たぶんオッサンその他男子にウケる。オッサン的なゲイと、若いノンケに。あこがれの対象となりうる。
そんなこんなで『春Walker首都圏版2018 ウォーカームック』。関西版も入手したが、ここでは首都圏版の平野紫耀を。
筋肉質で凛凛しい。その逞しさも輝きに寄与しているのだけれど、笑ったり甘えたりした表情にはこちらを光の速さで射抜くものあり、これが若さです。
発言も、ナチュラル。回鍋肉をタレからつくるとかアップルパイ焼くといった話のあと「レシピはおばあちゃんから教わるんです。僕のおばあちゃん、なんでも作れるんですよ!」。
絞られたワード数と誇らしさ。読んで泣いた。ドラマのあるコメントだ。読み手として短詩型にのめりこんでいるので掘りさげて語られることは望まない。これでいい。
「いちごを舌にのっけて上あごで押しつぶして食べるのが好き」や「やりたいことはいっぱいあるんですよね〜。スカイダイビング、スキューバダイビング…ダイビング系ばっかりですね(笑)」など、ひとつひとつ愛しい。


春コーデ。「今年はピンクに挑戦してみようかなって思ってます」