大漁、異漁。耀

タイトルは タトゥーのようなもの

タピオカ、御殿場、シュークリーム

『裸の少年』は猪狩蒼弥、井上瑞稀高橋優斗

猪狩蒼弥は、派手。冬物で印象がつよいのは、かわいい。

ゲストに的場浩司

一軒目は「林家新兵衛」。外套ぬいだらえらくかわいい井上瑞稀。二軒目「SALON GINZA SABOU」。メジャーどころがつづく。

三軒目、「ナタ・デ・クリスチアノ」はポルトガルのエッグタルト。

四軒目の「パティスリー SATSUKI」で1カット4,000円のメロンのショートケーキを頬張るさまが三人それぞれ異なった。大きくすくって頬張って、口の端にちょこっとクリームをつけた猪狩蒼弥は、それをすこし気にしつつ、喉をとおるメロンの旨みに後背をかるく震わせた。「おいしい!」

井上瑞稀はちいさな顔で、見ていて心配になる大きなやつを、口もよごさずひと息に食べる。優雅で官能的だった。

そうなると高橋優斗はやんちゃにかぶりついて、こぼし「あ、めっちゃおいしい」とやるしかない。

「パティスリー カカオエット パリ」のあと、御殿場「ブルーベリー」のポニョポニョ実食。的場浩司が「今回は、井上くんから食べていただきたい」。そういう顔だからかな? とおもっていると生地にタピオカ。はじめにタピオカの話をしていた井上瑞稀に振ったというわけ。

北九州「ドルチェ・ディ・ロッカ カリーノ」からはカラフルなエクレア的な、マカロンのごたるクッキーのごたる的場プロデュース菓子。

「パティスリー エチエンヌ」で締め。

芸能の世界の先輩としての来歴は伺えず。ケーキの話ばかりだった。

かくじつな光

元木湧くん、長尾謙杜くんの笑顔とダンス観るとしあわせ。よくしなる。鞭のような。

佐藤龍我も綺麗。明るく、メリハリがあって、清潔由来の色気がある。

『ザ少年倶楽部』。 少年がうたいはじめる「Anniversary」から。佐藤龍我が眼にやどす感情の豊かさ。つられて微笑む。

被写体として恰好つけるというのでなく、表現者として、こちらに届けよう、歓びを、届けようとやわらかに迫ってくる。

「Anniversary」にHiHi Jetsが、King & Princeが入ってくる。井上瑞稀にも歓び。

 

 少年「僕らはMysterious」。〈この夜が明ける前に 君を捕まえて 唇奪ってやる〉と、男女の関係は平安時代からさほど変わらず、切羽詰まった時の刻みかたが今様。

「関ジュニ通信」で長尾謙杜について高橋恭平が「何事にもね、なんか大胆なんですよ。なんか、『恐れを知らない』」。高橋に言わせるとそれは「チャラい」。

 シケても、常にボケてるんですよ。遊ぶときとかも。

そういうところが、ウェイ! かなぁみたいな。

 関西勢で「MANIAC」。室龍太の足の捌きは美しい。

「ボクあの手法は好きやないなぁ…」「何?」「脅迫系」

広告会社、男子寮のおかずくん (3) (クロフネコミックス)

オトクニ『広告会社、男子寮のおかずくん』。好きで読んでる。温かなリアリティ。おかずくんがゆるやかに関西人で、大しておもしろいことも言わぬなど、レッテルからの逸脱が、関係性を生んでいる。

感情の濃淡がひとそれぞれにあるだけで、俯瞰すれば皆おなじようなもの。強いて違いを見いだすならば、経験の差か。それでドラマは成り立つとおもう。へんに誇張して、人物を類型的にしまったものより『おかずくん』みたいなマンガのほうが愛しい。

わかりやすく衝突していると、じぶんに足りないものを他人のなかにみつけることが容易でなくなる。

 

TVドラマ化。小林且弥いいなあ。久野雅弘も巧い。第3話で登場した伊達氷菓社長を演った徳井優もすごい。

「おれなかなかNEWSの番組に行くことないから、あ、こういう空気感なんだって」

『ザ少年倶楽部 プレミアム』、ゲストの藤ヶ谷太輔を堪能。

野生の匂い。それでいて優等生なところ。

清潔に保ち、警戒心を怠らないタイプだからこそ優等生になれるのだろう。優秀さと野生は矛盾しない。

あいてをじっと見る。すくないことばかずで印象をのこす。

筋肉自慢をしてくる夫にどう答えればという質問に、「ごめんなさい! もうわたしにはホントにわからない!」と感情のはっきりした返しをあたえる。

藤ヶ谷太輔のかがやきは、爪痕をのこす、といったぎらぎらしたものでなく、もっとつかの間の、見のがしてしまうかもしれぬ閃光。

いつかの少年倶楽部Kis-My-Ft2のコンサート映像、藤ヶ谷太輔北山宏光の「REAL ME」の都会的な妖しさに仰天した記憶もまだ胸のうえのほうにある。

もっとジャニーズ見て暮らしたい。

一年前の『週刊少年サンデー』、となりに。

週刊少年サンデー 2019年4・5合併号(2018年12月26日発売) [雑誌]

アイドル雑誌とちがうのは、記事が断片として終わることなく起伏をもち、はっきりと承認をもとめているということ。King & Prince、『週刊少年サンデー 2019年4・5合併号(2018年12月26日発売) [雑誌]』 。

永瀬廉が座右の銘を聞かれ「マザー・テレサの『思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから』で始まるやつ」、意外性に胸を打たれた。マザー・テレサ。それがたとえナマカジリだとしても、信仰というのはじぶんをちいさくすることであり、その殊勝さがあればどんどんおおきくなっていける。

平野紫耀の行ってみたい場所、「天国」。

岩橋玄樹、好きな言葉は「大丈夫だよ」。「大丈夫だよって言われると、大丈夫なんだと安心できるから」

岩橋玄樹について平野紫耀は「僕が東京に引っ越してきた時、最初にできた友達です。すごい寂しがり屋だけど、誰にも負けない努力家」と。

 

 

夢を聞かれた神宮寺勇太が「6人で冠番組を持ちたい。6人でずっとグループを続けること」。

なんどでもながめる。

Men's NONNO(メンズノンノ) 2019年 01 月号 [雑誌]

「これだけはやめられないことはありますか?」

「動物の咀嚼音を聞くこと。たぶん僕って音フェチで(笑)、落ち着く」

メンズノンノ』2019年1月号、平野紫耀

 

 

「寝る前は何をして過ごしていますか?」

ラクダがサボテンを食べる動画にハマっていて、それを観ています(笑)」

 

 

「どんなときに生きていてよかったと思いますか?」

「おいしいご飯を食べているとき! あと気持ちよく目覚めたとき!」

 

ヒトの、動物に似ているところ。それが愛しい。

平野紫耀はシンプルなようで深淵で、むずかしくはないけれど、わかりやすいというのでもない。

二〇二〇年に、二〇日連続公演をする由

桂文珍独演会『一期一笑 ジャパンツアー』行く。

開口一番は桂文五郎「延陽伯」。丁寧で標準語寄りな文珍師とちがい、はっきりした大阪のことば。熱演で、上方落語の会に来たんだあと嬉しくなる。

「延陽伯」は東京でいう「たらちね」。馬鹿丁寧な口調のおかみさんをもらったおとこの話。

 

桂文珍、先ずは「小言念仏」を改作した「世帯念仏」。仏壇のまえで念仏を唱えながらぶつぶつ、ぶつぶつ家の者に意見する。リズムは自然に生まれるし、笑うばしょもわかりやすい。

つづく内海英華、女道楽。三味線。都々逸。なかに「勧進帳」を挟みこんだものがあって、技術殊更凄かった。「いややわぁ。なんでこんな巧いんやろ……」と謙遜もあろうけれども自負も匂わせ、快い。

桂文珍二席目は「不思議な五圓」(「持参金」)。これが、おかみさんをもらう話で「延陽伯」とカブりつつ、ただの笑い話ではなかった。人情噺として仕立て直されていた。おとこもおんなも幼時にさびしいおもいをしてきたからあたりのことによく気がつく、とか。番頭の子を身ごもった、というのは嘘だった、とか。

 

仲入後、桂文珍「胴乱の幸助」。上方らしい落語だった。舞台は関西。でてくるのは浄瑠璃。皆が『お半長右衛門』を知っていることが前提とされた世界で、堅物の幸助がそれを知らない。喧嘩の仲裁が趣味の幸助、“お半長”を浄瑠璃の話とわからぬままその争いを停めに伏見まで行ってしまうという……。

けったいな噺といえばそれまでだけど、田舎育ちで真面目に働いてきた幸助のかなしさがせつなくもある。

無趣味、というのはかなしい。カネとの付きあいかたも、ヒトとの触れあいかたもわからないのだ。

 

客層は、平均年齢高め。そちらに振り切ってネタづくりをされている。